








作品概要
タイトル: 田舎
著者: 山本直樹
出版社: 太田出版
ジャンル: 恋愛
あらすじ
『レッド』完結から2年、山本直樹の辿り着いた、結論にして新境地。
待望の完全新作!暑い東京から逃れ、田舎の親戚の家に受験勉強のため逗留している男の子(フーちゃん)と、その家に住んでる女の子(キーちゃん)との間で繰り広げられる、親には内緒のウルトラピュア・エロティック・ストーリー!
感想・みどころ
背徳×アオハル×情緒エロス。心も股間も揺さぶる、夏の田舎で始まる静かな狂気。
描写の“消し”に関してレビューで不安になる気持ち、わかる。だがしかし――この作品においてそれは問題にならない。なぜならページをめくるごとに、静かに、でも確実に、読者を“物語そのもの”へと引きずり込んでくるからだ。山本直樹の筆致はやっぱり異次元。まるで昭和の文芸作品のような湿度と、でも芯にはドロっとした性が通っていて、どこまでも生々しい。
田舎の親戚宅で出会う男女、という一見ありがちな構図も、キーちゃんの無垢な挑発と、フーちゃんの抑えきれない衝動によって、じわじわと沼へと沈んでいく。純と欲が同居する時間の流れ。静けさの中でこそ立ち上がるエロス。いわゆる“抜き”だけでは語れない、むしろ“耽溺”に近い読書体験が待っている。
正直、これは“読ませるエロ漫画”の最高峰。刺さる人には深く、脳裏に焼き付く。

