







作品概要
- タイトル: movie friend
- 著者: 狼亮輔
- 出版社: ワニマガジン社
- 掲載誌: COMIC失楽天
- ジャンル:
あらすじ
「妹の病気の為にパパ活してますぅ〜!!」パパ活現場を同級生の映画オタク君に目撃されてしまった蘭夜(らあや)。
とっさについた嘘でなんとか切り抜けたものの、なんかばつが悪い。
同じパパ活仲間にそそのかされて、オタク君をハメてやろうと接近するのだが――!?カラダだけを求められる空虚なお手当SEX、友達と呼ぶにはあまりに軽薄なうわべだけの人間関係。
そんな灰色な日々が、ゆっくりと変わっていく――。
感想・みどころ
嘘から始まるパパ活関係が、映画と優しさで“恋”に変わる――ギャルの仮面が剥がれたとき、物語は静かに美しく燃え始める。
蘭夜(らあや)の登場シーン、完全に“抜き目的ギャル”なのに、その内側にある空虚さが早くも滲んでて切ない。 映画オタクの彼に“ハメる目的”で近づいたはずが、彼の言葉一つ一つに心がほぐれていく。その過程が、本当に丁寧で、リアルで、ぐっと来る。
エロはある。でもそれ以上に、感情の変化と心の距離の縮まりが主役なんだよこの作品。 “配慮に配慮を重ねた優しさ”――この表現、まさにドンピシャ。相手のトラウマや心の傷にちゃんと触れないようにしながら、ちゃんと寄り添ってる。そんな彼の姿が、パパ活と嘘で塗り固めてきた蘭夜の殻を静かに壊していく。
そして最後の「まずは映画友達から」という終わり方が本当に見事。“救われた”けど“依存じゃない”。ラブストーリーとしても、ヒューマンドラマとしても美しい読後感。



