

















作品概要
- タイトル: 丹
- 著者: 幾花にいろ
- 出版社: ジーオーティー
- 掲載誌: GOT COMICS
- ジャンル: 処女, 美乳, 巨乳, スレンダー, 童貞, 寝取り・寝取られ・NTR, 中出し
あらすじ
心恋し、彼女たちの丹の想い──鮮烈な成年向けデビュー作、口に出来ぬココロをカラダでぶつける人々を描く群像シリーズ『秘密』、そしてカラーコミックを含む多彩な短編群。
互いに濡らし合い、痛いほど擦れ合う、肌と肌のコミュニケーション。
『comicアンスリウム』初登場から6年… 鬼才・幾花にいろの成年作品集、ついに登場!!
感想・みどころ
責任と欲望が絡み合う――
濃厚すぎる性愛と、擦れ違いが生む切なさ。幾花にいろの“丹い”作品集。
商業・一般誌でも活躍する幾花にいろ先生の、実に3年ぶりとなる成年向け単行本『丹』。
収録11作品のうち7編が「秘密」シリーズとして緩やかに連なり、読後にじわりと心に沁みるエモーショナルな余韻を残す。
なかでも恋人・圭に対して踏み切れない主人公・弘樹の煮え切らなさと、それゆえに他の女性たちとの身体だけの関係に流されていく姿は、性愛の甘さと苦さを両方描き切っていて異様にリアル。読者は快楽に浸りつつも、胸に刺さる感情から逃げられない。
とくに基子さんとの交合は、浮気というシチュにもかかわらず情感が溢れており、「好きになっちゃいけない人に惹かれてしまう」という背徳と官能がこれでもかと詰め込まれている。
氏の真骨頂である、繊細な内面描写と濃密な絡みの両立が光る傑作だ。
修正は薄めで、描写はきわめて濃厚。女性の体の描き方はリアルでありながら、ふとした仕草や表情がエロスを倍増させる。
恋愛とも、性愛とも言い切れない関係の中で交わされるセックスは、読者に単なる「抜き」では済まない痕跡を刻みつけてくる。
「快楽天系はちょっと軽い」「もっと骨のあるエロが読みたい」と思ってるあなたへ。
これは2010年代の“文学エロ漫画”の金字塔。見逃すには惜しすぎる一冊です。

